8.暴発と自己嫌悪の連鎖

周囲に与える問題点として最も多く指摘されるのは、いわゆる突然の暴発です。
基本的に感情表現が上手くなく、普段はあまり表に自身の感情を出しません。
それは、抑制された環境で育った場合、幼少期に親を含めた他者とのコミュニケーションをあまり取らなかった子供が大人になってからよく陥る状態です。
こういった場合、その感情を内部に溜めこみ、それがストレスとなります。
愛情に飢えている人もいれば、他人のちょっとした欠点がやたらと気になる人もいます。
そういった行き場のない怒り、あるいは悲しみといったものが、うっ積されていくのです。

ただ、人間はそれらの感情をいつまでも抱え込めるものではありません。
何か些細なきっかけで、それは暴発します。
ちょっとした事で烈火のごとく怒り出すメカニズムには、常にそういった背景があるのです。
感情のコントロールが上手くないので、それがモロに表面化してしまいます。
いわゆるキレやすい若者という若年層を象徴する言葉は、まさにこれが原因と言えるでしょう。

暴発の結果、親しい人間を傷付けてしまったり、恥ずかしい行動を取ってしまった場合、その後深い自己嫌悪に陥ります。
そして、さらにひきこもってしまいます。
この連鎖により、症状はさらに悪化していく事になるのです。
治療が必要なのは、こういった負のサイクルの果てに自分や他人を深く傷付ける可能性があるからです。

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